「空売りネットとは?」
「空売りネットの使い方・見方が知りたい!」
「空売りネットで機関の売買がわかるの?」
このような悩みを解決します。
こんにちは。投資歴4年の個人投資家です。
この記事では空売り情報がわかる「空売りネット」の使い方と見方を解説するよ!
空売りネットで機関の動きを見れば、将来的な買い圧力がわかります。将来的な株価の買い圧力を予測できれば、投資で利益を得るチャンスが増えますよ。
実際の画面付きで解説するので、記事を最後まで読めば、空売りネットの使い方で今後迷うことはありません!
- 空売りネットの使い方&見方
- 空売りネットの各ページの見方
- 機関の空売り情報を読み取る方法
空売りネットとは
サイト名 | karauri.net(空売りネット) |
公式サイトURL | https://karauri.net/ |
空売りネットでできること | ・機関の空売り残高が見られる ・機関が空売りしている銘柄がわかる ・個別銘柄の空売り状況がわかる ・需給を読み取ることができる |
空売りネットとは、空売り残高関連の情報をまとめているサイトです。
空売りネットで見れる機関の空売り情報や、空売りの増減の情報から「需給」が分析できます。
「需給分析」とは買いたい人と売りたい人のバランスを見ることだよ!
空売りの情報がわかれば、将来的な売買の予測に繋がるんだ。
空売り情報から「需給がわかる」
空売りネットでわかる空売り情報からは「需給分析」ができます。
「需給分析」とは買いたい人と売りたい人のバランスを見る分析。買いたい人が多ければ株価が上がり、売りたい人が多いと株価は下がります。
空売りの情報からは、買いたい人と売りたい人のバランスがわかるので、株の買い圧力が予測できるのです。
ファンダメンタル分析やテクニカル分析だけでなく、実はこの「需給分析」もかなり大切!
信用取引をしない人も、信用取引のデータは役立つので見ておいた方が良いですよ。
機関の空売り情報がわかる
空売りネットでは、機関投資家の空売りの情報もわかります。
機関投資家とは大きな資金を持っている投資家。機関が市場の方向性を決めている。
機関投資家の空売り残高割合(発行済株式数に対する空売り残高の割合)が0.5%以上になると、取引所から空売り残高の公表が行われます。この情報が空売りネットで見られるのです。
空売り残高割合が0.5%を超えるのは大きなポジション!
大きな資金を持つ機関投資家の空売りから、株価の需給が予測できるんだ!
注意点:情報は2営業日前のものが最新
空売りネットで見れる情報は2営業日前のものが最新なのは注意が必要です。取引者から報告を受けたものを載せているので、どうしても最新の情報からはギャップがあるのです。
たとえば今が2023年9月1日(金)だとすると、2023年8月30日(水)公開分が最新になります。
【各ページ見方】空売りネットの使い方
空売りネットで見れるページは以下のとおりです。
- 信用取引
- 貸借残高
- 空売りランキング
- 空売り機関
- 空売り増加
- 空売り返済
- 空売り新規
- 空売り解消
ここでは空売りネットで見れるページを解説します。
順に見ていきましょう。
信用取引
「信用取引」のページでは以下の2つが確認できます。
- 信用取引評価損益率
- 各種ランキング
信用評価損益率とは、信用取引している投資家の「含み損」の割合です。この割合から、相場の天井や底が探れます。
一般的に0%付近で株価は天井、-20%付近で株価の底打ちが予想できます。
各種ランキングでは、信用売り残高や信用買い残高、増加率などが高い銘柄をランキング形式でチェックできます。
「売られている銘柄はなんだろう」と思ったときに役立つページだね。
記事を書いたタイミングだと、「楽天グループ」の空売りが多いのがわかるよ。
各種ランキング一覧
- 信用売り残高ランキング(日証金)
- 信用売り残高ランキング(東証)
- 信用売り増加率ランキング(日証金)
- 信用売り増加率ランキング(東証)
- 信用買い残高ランキング(日証金)
- 信用買い残高ランキング(東証)
- 信用買い増加率ランキング(日証金)
- 信用買い増加率ランキング(東証)
- 信用倍率ランキング(日証金)
- 信用倍率ランキング(東証)
貸借残高
「貸借残高」のページでは貸借取引関連データのランキングが見れます。
貸借取引とは
証券会社が信用取引の決済のために、資金や株券を証券金融会社から借り入れる取引のこと。貸借取引残高とはその数量のこと。
貸借残高は証券取引所でまだ取引はされていないけど、将来的に売りに出したい、あるいは買い入れたいとの意図があると読み取れます。
まだ取引として表面化してはいないけど、将来的な値動きの前兆になるよ!
動きを事前に察知できるのが貸借残高になるんだね。
貸付残高ランキングの表記方法
- 貸付残高ランキング:株数
- 貸付金額ランキング:金額
空売りランキング
「空売りランキング」のページでは、機関の空売り状況を銘柄別にランキングで確認できます。
たとえば空売り比率や空売りしている機関数のランキングが見られるのです。
「空売りの比率が大きい=株価が下がると予想する投資家が多い」とわかります。空売り残高(株数)や空売り比率、また増加率まで確認できるので、複数の指標から、空売りを分析できるのです。
空売り機関
「空売り機関」のページでは、空売り残高割合が0.5%を超えるポジションを持っている機関投資家や大口投資家のランキングが見れます。
気になった機関名をクリックすると、その機関が過去にどのような取引をしてきたか見ることができます。
具体的にみると、残高や増減以外に以下の情報が備考欄に書かれています。
- 報告義務消失:残高割合が0.5%未満になった
- 再IN:残高割合が再び0.5%以上になった
- 新規:新規で空売りに参入した
証券会社はヘッジファンドや大口の個人投資家の注文を出しているので、実際には1つの機関投資家の背後に複数の投資家が背後にいます。備考欄から背景の投資家の動きも見れるのです。
空売り増加
「空売り増加」のページでは、機関や個人の空売りの増加分が日別にわかります。個別株だけでなく、ETFの空売り情報もわかる仕様となっています。
表内の項目
- 銘柄コード
- 業種
- 銘柄名
- 残高割合
- 増加率
- 残高数量
- 増加量
- 空売り機関等
空売り返済
「空売り返済」のページでは、機関や個人の空売りの返済(減少分)が日別にわかります。
「空売り増加」のページとは異なり、減少分がわかるんだよ。
表内の項目
- 銘柄コード
- 業種
- 銘柄名
- 残高割合
- 減少率
- 残高数量
- 減少量
- 空売り機関等
空売り新規
「空売り新規」のページでは、空売り残高割合が0.5%を超えて、報告義務が発生した銘柄と機関がリストアップされています。
新規で空売りが入った銘柄なので、なにかしらの理由があるかも。
気になる銘柄があったら、ニュースもチェックすると良いですね。
空売り取消
「空売り取消」では空売り残高割合が0.5%を下回り、報告義務が消失した銘柄と機関がリストアップされています。
空売り残高が減る理由としては株価が上がる材料が出たか、もしくは制度取引の返済期限が来たなどが考えられるよ。
まとめ 空売りネットは需給分析でマスト
この記事では空売りネットの使い方と見方を解説しました。
空売りネットの各ページにどんな情報があるかがわかったのではないでしょうか。
最後に内容をおさらいしましょう。
- 空売りネットは空売りの残高関連の情報をまとめているサイト
- 機関の空売り情報や空売りの増減の情報から「需給」が分析できる
- 需給がわかれば、将来的な買い圧力の予想ができる
- 空売り残高割合が0.5%以上になると空売り残高情報が公表される
- 空売りネットを見ることで、機関がいつ・どの銘柄に空売りしたかがわかる
需給分析は株価の値動きをみるうえで重要な視点です。
空売りネットを駆使して、機関や大口の動向を見ていきましょう。
ということで今回の記事は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。