
「TMFの買い時が知りたい!」
「TMFの長期保有はどうかな?」
「TMFの買い場がわかる指標が知りたい!」
このような悩みを解決します。



こんにちは。投資家のアップルちゃんです。
株や債券をくみあせたポートフォリオで運用しています。
投資先の選択肢としてTMFを考えると「TMFをいつ買えばいいのか」「長期保有するのはどうなのか」などいろいろな悩みがわきますよね。
そこで今回の記事では、TMFの買い時の見極め方や買い場がわかる指標を紹介します。
TMFを投資先として考えているひとには役立つ情報だと思うので、ぜひ最後まで記事をチェックして、TMFをポートフォリオに組み入れるか、そのタイミングを判断してくださいね。
TMFが長期保有には向かない理由


TMFは長期保有に向いていません。
その理由は、値動きが金利の動向に大きく左右されるレバレッジETFだからです。
また経費率も1.0%超と高いので、長くもつほど利回りが下がってしまうんです。レバレッジETFなので、長期保有していたら「大きく値下がりして損してしまった・・」というケースも珍しくありません。
債権ETFの種類 | レバレッジ | 経費率 |
---|---|---|
TMF | あり | 1.04% |
TLT | なし | 0.15% |
EDV | なし | 0.06% |
ただし、反対に買い時さえしっかり見極めれば、大きな値上がりと分配金も期待できると捉えられます。つまり買うタイミングをしっかり考えるのが大事なのです。



TMFを保有する場合は買い時の見極めが肝心!
そのうえで、値動きが激しいので資産の数%以内にとどめておくのが無難ですよ。
【見極め大切】TMFのベストな買い時


TMFを買うベストなタイミングは次のとおりです。



これからTMFを買いたいと思っているひとが買い時を考えるのに役立ちます。
順に紹介しますね。
①金利の引き下げが起こりそうな時
TMFの買い時の1つ目は、金利の引き下げが起こりそうな時です。
なぜなら、金利が下がると今ある債権の価値があがるからです。債権の価値が上がった結果、債権ETFも値上がりすることになります。
もっと深堀りすると、金利の引き下げが起こりやすいのは、景気が悪くなりつつあり、金融緩和が必要な時です。



経済ニュースを見るときに「金利にどんな影響がありそうか」という目でみてみるのが大切!
ニュースを見ていると、少しずつ金利のうごきに慣れてきて、TMFの買い時がわかるようになります。
②経済的な不安が高まりそうな時
経済的な不安が高まりそうな時もTMFの買い時の1つです。
その理由は「経済が不安になる=不況になるかもしれない」という意味だからです。金利が引き下げられやすくなるため、TMFの上昇圧力になります。
例えばコロナ禍で経済不安が高まり金利が下がった時にTMFは急騰しました。





経済危機や不況になりつつあるときは、逆にTMFを買いたいひとには絶好のチャンスになるわけです!
TMFの買い場を判断するための指標


TMFの買い場を判断するためにチェックしておきたい指標も紹介します。下記のとおりです。



「具体的な判断指標が知りたい・・」と思うなら参考になるはずです!
ひとつずつチェックしてくださいね。
①消費者物価指数(CPI)
消費者物価指数とは | 都市部の消費者が購入する商品やサービスの価格の変化を調査して指数化した指標 |
---|---|
正式名称(略称) | Consumer Price Index(CPI) |
発表団体 | 米労働省労働統計局(BLS) |
発表時期 | 毎月15日前後 |
消費者物価指数(CPI)は、消費者が購入するモノやサービスの価格変動がわかる指標です。物価が上がっているのか下がっているのかを調べられます。
基本的にアメリカはインフレ経済なので、だいたい物価が2%ずつ上がる経済です。
そのなかでCPIが2%を超えて上昇すると、景気があがりすぎていると政府は考えます。その場合、中央銀行は景気の過熱を防ぐために金利を引き上げます。
金利が引き上がると今ある債権の価格は下がるので、TMFにとってはマイナス要因となって、TMFの価格が下落するのです。
反対にCPIの伸びが悪く景気が落ちこみそうになると、金利が下がりやすくなります。「金利が下がる=発行済みの債権の価格は上がる」ので、TMFの価格も上がりやすくなるわけです。
CPI | 金利 | TMFの価格 |
---|---|---|
予想より高い | 上がる | 下がりやすい |
予想より低い | 下がる | 上がりやすい |



CPIの伸びが悪い時はTMFの買い時ですね!
毎月発表があるので定期的にチェックするようにしましょう。
②米国雇用統計
消費者物価指数とは | 米国の雇用情勢を調べた経済指標 |
---|---|
発表団体 | 米国労働省 |
発表時期 | 毎月(第1金曜日) |
米国雇用統計は、アメリカの雇用情勢を調べた経済指標です。米国でもっとも重要な指標であるといわれ、景気の動向をつかむのに使われます。
米国雇用統計の内容は、以下をふくむ10数項目あります。
発表される項目 | 内容 |
---|---|
失業率 | 労働力人口(16歳以上の働く意志を持つ人達)のうち、失業者の占める割合 |
非農業部門雇用者数 | 農業部門を除く産業分野で、民間企業や政府機関に雇用されている人の数 |
業種別雇用者数 | 業種別の民間企業や政府機関に雇用されている人の数 |
週平均労働時間 | 雇用者における平均の労働時間 |
平均時給 | 雇用者における平均時給 |
特に注目されているのは「失業率」「非農業部門雇用者数」「平均時給」の3つです。この3つの値が改善されていると賃金が上がっているので、米国の経済がよくなって金利が上がります。その結果、TMFは下落するんです。
反対に米国雇用統計の値が悪いと、経済が悪くなりつつあるということです。金利が下がるので、TMFは上昇します。
CPI | 金利 | TMFの価格 |
---|---|---|
予想より高い | 上がる | 下がりやすい |
予想より低い | 下がる | 上がりやすい |



経済が不安定になる時がTMFの買い時だとおぼえておきましょう!
米国債レバETF「TMF」が買える証券会社


米国雇用統計や消費者物価指数(CPI)をチェックしておきつつ、TMFの買い場が来たらすぐに買うのが重要です。
なんでかというと、TMFの買い時は一瞬で終わってしまうからです。



TMFは値動きが激しい分、乗り遅れてしまいやすいので買い場がきたらすぐに買うのが大切!
なので、TMFが買える証券会社を事前に準備をしておくのがいいと思います。
主要なネット証券でTMFを取り扱っているかを調べた結果、取り扱い状況は次のとおりでした。
主要なネット証券ではTMFを取り扱っていました。もしあなたがまだ口座を持っていないなら、口座開設をして準備しておきましょうね。
まとめ
TMFの買い時と買い場がわかる指標を紹介しました。
TMFは債権の価値と連動した債権ETFなので、経済的に不安定になり金利が上がりそうな時に買うと、その後の値上がりが期待できるとわかったのではないでしょうか。
最後に今回の記事の内容をおさらいします。
- TMFは値動きが激しい&経費が高いので長期保有に向いていない
- TMFの買い時は①金利が上がりそうな時と②不況になりそうな時
- TMFの買い場を判断するための指標は①CPIと②米国雇用統計



TMFは買い場を見極めれば大きなリターンを期待できます。
しかしその分損をする可能性もあるので、投資する場合には資産の数%以下にしましょうね。
ということで、今回の記事は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。