「全世界株式とS&P500はどっちがいいの?」
「全世界株式とS&P500の比較が知りたい!」
「全世界株式をおすすめしない理由が知りたい!」
このような悩みを解決します。
NISAで大人気の全世界株式とS&P500ですが、どっちを買えばよいのか悩みますよね。
こんにちは。投資歴4年の投資家です。
いくつもの株や投資信託を調べ、現在はS&P500一本に絞っています。
そこで今回の記事では、全世界株式よりもS&P500をおすすめする理由を解説します。
パックテストを使って、全世界株式とS&P500の過去のリターンも比較しました。
この記事を読めば、全世界株式とS&P500のどっちが投資先として最強か、また全世界株式をおすすめしない理由がわかりますよ。
S&P500と全世界株式はどっちが最強?
結論から言うと、S&P500と全世界株式ではS&P500の方が最強です。
その理由は下記の2つです。
- 全世界株式よりもS&P500の方が直近のリターンが高い
- S&P500は銘柄の入れ替えで優良企業だけが含まれる指数だから
第一に直近10年のリターンでは、全世界株式よりもS&P500の方が直近のリターンが高いです。
S&P500に連動するVOOのリターンが216%だったのに対し、全世界株式(VT)はプラス119%でした。切り取る年によって若干数値は変わりますが、米国株が強い傾向は変わりません。
VOO(S&P500) | VT(オールカントリー) | |
---|---|---|
トータルリターン | +216.1% | +119.7% |
全世界株式とS&P500のリターン比較は後ほど詳しく説明します!
またS&P500は銘柄の入れ替えにより、優良企業だけが含まれる指数なのも最強な理由です。
というのもS&P500は、構成銘柄の企業の業績が悪化すると、その企業を構成銘柄から外し、他の業績の良い企業と入れ替える仕組みになっています。そのため、業績の比較的良い企業だけで構成される仕組みになっているのです。
一方全世界株式には、新興国の株や中小型株などのリスクの高い銘柄も含まれます。リスクの高い株が含まれている分、パフォーマンスも落ちやすいんですよね・・。
S&P500がアメリカの「最強の企業集団」なのがわかるかと。
具体的には、アップル・マイクロソフト・アマゾンといった企業がS&P500に含まれています。
※S&P500を構成している企業の上位10社は以下の通りです。
出典:moomoo証券
全世界株式をおすすめしない理由
私が全世界株式(オールカントリー)をおすすめしない理由は以下の2つです。
- 中小型株が混じってリスクが高くなるから
- S&P500のほうがパフォーマンスがいいから
オールカントリーにそんなデメリットがあるんだと思うはず。
順番に詳しく解説しますね。
①オールカントリーは小・中型株が混じってリスクが高くなる
全世界株式はS&P500と比べてリスクが高いのがおすすめしない理由です。
なぜなら、全世界株式には、新興国株(中国や東南アジアの国の株)や中小型株などのリスクの高い銘柄が含まれているからです。
しかも新興国株や欧州株は米国株の影響を受けやすいので、世界分散による値動きやリターンの安定化もあまり期待できません。
具体例として、オールカントリーとS&P500に投資しているETFのチャートを比較してみると、S&P500が大きく下落した時にはオールカントリーも連動して大きく下がっているのがわかりますよね。
過去10年のデータからは分散効果があるとは言えません。
リスクの高い株を混ぜているだけといえます!
②S&P500のほうがオールカントリーよりもパフォーマンスがいい
全世界株式よりもS&P500のほうが、過去のパフォーマンスがいいです。
VTとVOOの直近10年間の年平均リターンは以下の通り。
VOO(S&P500) | VT(オールカントリー) | |
---|---|---|
年平均リターン | 12.2% | 8.2% |
あくまで過去の運用実績なので、今後も絶対同じとはいかないと思いますが、年間のリターンはかなりS&P500が高いです。投資するなら、少しでもパフォーマンスが良いものを選びたいですね。
過去の実績からはS&P500のほうが良さそうね。
S&P500と全世界株式のパフォーマンス比較
S&P500と全世界株式の運用実績をこまかく比較するために、下記の条件でパックテストを行いました。過去10年間の値動きをチャートの比較から見ていきましょう。
比較期間 | 2014年1月13日〜2024年1月12日 計10年間 |
---|---|
比較したETF | ・VOO(S&P500に連動) ・VT(全世界株式に連動) |
検証根拠 | ETFreplayでの検証結果を参照。 |
S&P500と全世界株式は似たような動きをしていますが、S&P500は値上がりに強く、最終的なパフォーマンスには大きな差があるのがわかります。
数字で見ると10年間のトータルリターンは、それぞれ以下のとおり違います。
VOO(S&P500) | VT(オールカントリー) | |
---|---|---|
トータルリターン | +216.1% | +119.7% |
オルカンの運用実績も決して悪くないけれど、S&P500はその倍以上のリターンを出しているんですね!
私もS&P500の運用実績に魅力を感じて、投資をS&P500一本に絞りました。
まとめ S&P500は最強の大企業たちです
この記事では、全世界株式とS&P500のどっちを買えばいいかを解説しました。
全世界株式よりもS&P500に投資した方がいい理由がわかったのではないでしょうか。
最後にここまでの内容をおさらいします。
- 全世界株式よりもS&P500の方が直近のリターンが高い
- S&P500は銘柄が入れ替えられ、米国の優良企業だけで構成される
- 全世界株式には新興国株や中小型株などのリスクの高い銘柄も含まれる
構成銘柄や過去の運用実績から私はS&P500をおすすめしています。
ただし、今後アメリカ以外の国が勢いを増していくと思うひとは、全世界株式(オールカントリー)に投資するのもありです。
「人気があるから、とりあえず買う」のではなく、あなた自身で考えて投資先を選んでくださいね。
ということで今回の記事は終わりです。
最後までご覧いただきありがとうございました。