「マネーショートのわかりやすい解説が知りたい!」
「マネーショートは実話がモデルの映画なの?」
「空売りやCDSなどの金融用語の解説が知りたい!」
このような悩みを解決します。
「マネー・ショート」は2008年のリーマンショックが舞台でリアル過ぎるので、使われる言葉が難しいですよね。
投資歴4年の投資家です。
この記事では、マネーショートの難しい用語をかみ砕いて解説しますよ。
初心者の方にもわかりやすいよう丁寧に紹介していきます 。用語がわかったうえで映画をみれば、さらにマネーショートが楽しめるはずです。
さらに記事を最後まで読めば、映画から考えられる投資で勝つための本質や、主人公のマイケルバーリが次に見ている投資先もわかりますよ。
映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のあらすじ
舞台はアメリカのウォール街、世界中が混乱したリーマンショックを事前に予測した4人の投資家の物語です。
住宅市場の過熱ぶりが長く続かないと予測した彼らは、周囲と対立しながらも、自分たちを信じ続け、最後に巨額の富を手に入れます。しかし全員がハッピーエンドではなく、住宅市場が破綻した結果、800万人が失業し、600万人が家を失いました。
投資家や金融関係者の人間模様が生々しく描かれた、リアリティ溢れる映画です。投資なら1度は見た方がいいですよ。
スタッフ・キャスト
- クリスチャン・ベール
- スティーヴ・カレル
- ブラッド・ピット
- ライアン・ゴズリング
ハリウッドのトップスターがアウトローな4人の投資家を演じています。
複数の立場から物事が解説される形で映画は進むので、いろいろな見方ができる映画ですよ。
実在する投資家がモデルの映画
しかもこの映画はアメリカのベストセラーのノンフィクション小説「世紀の空売り―世界経済の破綻に賭けた男たち」が原作です。
実在する投資家がモデルなので、とてもリアルに描かれているのです。
現実の投資家たちだからこそ、映画から得られる考え方もあるんだね。
マネーショートからリーマンショックを理解するためにも、理解を深める必要があるよ!
映画「マネー・ショート」を深く理解するための用語解説
映画の中では金融用語がたくさん使われています。空売りやサブプライム、MBSやCDO・CDSなど、日常ではまず使わない用語がでてくるのです。
リーマンショックの原因をマネーショートから学ぶためにも、各用語の意味をしっかり理解しましょう。
空売り
空売りとは、実際には所有していない株式を、証券会社から「借りて売る」取引をいいます。借りた株式を高値で売って、予想通り株価が下落したところで買い戻し、差分の利益を得る仕組みです。
価格の下落を予想する商品に対して行うなら、空売りを仕掛けるチャンスとなります。
サブプライムローン
サブプライムローンとは、ローンの信用度が低い低所得者層向けの住宅ローンのこと。
サブプライムとは、優良客を意味するプライム層に対して、その下位層を意味します。
通常の住宅ローン審査に通らないような信用情報の低い人(低所得者、支払い遅延があった人、破産経歴のある人など)をサブプライムは指すのです。
映画内では移民やストリッパーなどがサブプライムとして描かれていたよ。
モーゲージ
モーゲージとは不動産を担保にしたローンのこと。
住宅を購入する際、借りたお金(ローン)の返済が止まったら、住宅自体を引き渡す契約でお金を借りる仕組みのことです。モーゲージローンとも呼ばれます。
住宅を差し押さえられるので、貸したお金が回収しやすく、貸し手としては安心してお金を貸せる仕組みとなっています。
MBS(モーゲージ債)
MBS | Mortgage Backed Securityの略 |
概要 | モーゲージ・ローンで貸し出したお金を、回収する権利(元本や利子の返済)を担保として発行された金融商品 |
MBS(モーゲージ債)は、ルイス・ラニエリ氏がつくった当初はAAAからBまでの格付けの債券が組み込まれたシンプルな商品でした。
MBSが作られた当初は信用力のあるAAAのモーゲージが多く組み込まれていたよ。
銀行は売るだけで巨額の富が手数料として手に入る画期的な商品として、たくさん売られていました。
サブプライムMBS
サブプライムMBSは、サブプライムローンが組み込まれたMSB。
従来のMSBはAAAのモーゲージが多く組み込まれたものでしたが、途中からサブプライムローンが多く組み込まれてリスクが高いものになりました。
※以下の動画内ではマーゴット・ロビーがわかりやすくMSBとサブプライムMSBを説明してくれている。理解を深めるためにもどうぞ。
CDO(債務担保証券)
CDO | Collateralized Debt Obligationの略 |
概要 | 貸付債権(ローン)や公社債などの債券を組み合わせて新たな証券とする仕組みのこと。 |
CDOとは、リスクが高く売れ残ったMBSを他の債券と一緒にパッケージ化して販売する仕組みです。
映画内ではジェンガを例に出してわかりやすく解説してくれています。理解を深めるためにご覧ください!
合成CDO
合成CDOは、売れ残ったCDOを集めて証券化した商品。
モーゲージ自体を増やさなくても、モーゲージ商品を増やせるので開発されました。高い利回りも得られることから、投資家にも人気になりました。
※セレーナ・ゴメスが解説する合成CDO
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)
CSD | Credit default swapの略 |
概要 | MSB(モーゲージ債)に対する保険的な商品 |
CDSは債権の保険の役割をもつ商品で、CDSはMSBが下がると儲かります。債権が破綻した場合に、保険料の10倍20倍が手に入るのです。
マイケルバーリらが利益を得た方法
マイケルバーリは債権のCDS(保険)を使って、疑似的な空売りを仕掛けて利益を出しました。
サブプライムローンを多く含んだMBSやCDOが破綻して、その保険料で莫大な利益を得たわけです。
具体的には、マイケルバーリらは住宅市場の上昇は、返せない借金による幻だと気付き、そこにCDSによる空売りを仕掛けました。
2006年当時は住宅市場は右肩上がりと信じられていたよ。
そんななかでリスクに気付き、空売り方法を考えだしたのです。
リーマンショックで勝った男たちから学べること3つ
リーマンショックで勝ったマイケルバーリらから学べることは以下の3つです。
- 先入観を捨てて疑って物事を見る
- 情報を徹底的に分析する
- 確信したら最後まで信じぬく
投資家としてどれも大事なものばかり。
順番に見ていきましょう!
先入観を捨てて疑って物事を見る
マイケルらは市場を冷静に分析し、先入観を持たずに投資判断をしていました。
ほぼすべての専門家や投資家がアメリカの住宅市場は永遠に成長し続けると思うなかで「ほんとに?」と疑いの目を向けることができたんです。
みんなが信じて疑わないものでも疑ってみることが大切!
だからこそ本質が見抜けたんだね。
情報を徹底的に分析する
情報を徹底的に分析して「疑い」を「確認」へと変えることも、映画から学べることです。
たとえばマイケルは1,000ページにも及ぶMBSの目論見書を読み込み、公表よりも多くの貸し倒れのリスクがあるサブプライム・ローンが含まれるのを発見しています。
またヘッジファンドのマーク達は住宅市場の破綻は疑わしいと考えていました。しかし実際に住宅地を訪れて、ローンの貸し手・借り手の現実から、バルブ崩壊が近いと確信していました。
どちらのケースも情報を徹底的に分析した結果から、住宅市場が破綻すると確信していたのです。
確信したら最後まで信じぬく
自分たちの分析結果が正しいと確証を得たあとは、何を言われようと結果が出るまで信じ抜いたのも大切なポイントでした。
なぜなら、周囲のひとに笑われたり反対意見を浴びせられても、一貫して投資を継続する必要があったからです。もしそこで信じぬけなかったら、巨額の利益は得られませんでした。
具体的には、自信が持てるまで分析をした上で、それを信じぬくのが大切だったのです。
投資ではあなたが自信を持って信じぬけるまで分析するのが大切なんだね。
確信が最後まで持ち続けられる「握力」に直結するんだ!
【水】マイケルバーリが次に注目している投資対象
マイケルバーリが次に注目している投資対象は「水」です。
映画の最後に、以下のような文言でマイケルが水に関連する投資を積極的に始めたと紹介されていました。
Michael Burry is focusing all of his trading on one commodity: Water
WHOも世界の3人に1人は安全な水を利用できないとしています。
日本ではあまり感じないかもしれませんが、安全な水やその水を使った農作物の需要が今後高まるとマイケルバーリは予想しているんだよ!
水以外にもマイケルバーリは日本株にも注目しています。マイケルバーリの投資先をみれば、あなたもお宝銘柄の情報が手に入りますよ。
マイケルバーリの投資先を調べる方法
マイケル・バーリの投資先を調べる方法は、こちらの記事「【成功の近道】マイケル・バーリのポートフォリオから学ぶ投資戦略」で解説しています。
無料アプリなら簡単に調べられるので、英語が読めなくても、簡単に調査できるんですよ。
マイケルバーリのポートフォリオから「意外なお宝銘柄」が見つかるはず!ぜひ試してみてください!
まとめ マネー・ショートは投資家必見の映画
この記事では、映画「マネーショート」のあらすじだけでなく、難しい用語をかみ砕いて解説しました。
用語がわかったうえで映画をみれば、さらにマネーショートが楽しめますよ。
最後に記事の内容をおさらいします。
- 「マネーショート」は実在の投資家・出来事がモデル
- マイケル達は市場の崩壊を予測し、疑似的な空売りで利益を得た
- マネーショートで出てくる専門用語を理解できればさらに楽しめる
- リーマンショックを予見した男たちの考え方は学びになる
出てくる用語を理解したうえで映画をみると、さらに理解が深まります。
マイケル・バーリの投資先も興味深い。
何を見ているかを知るためにも、一見の価値ありですよ!
ということで今回の記事は終わりです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。