「日本株はなぜ100株単位でしか買えないの?」
「日本株の単元の100株が廃止されるってホント?」
「日本株を1株単位で買う方法が知りたい!」
このような悩みを解決します。
日本株を買ってみようと思っても、取引単位が100株単位なので「1株から買えたらいいのに」と思いますよね。
こんにちは。投資歴5年のアップルちゃんです。
私も日本株をはじめて買ったときには、金額の大きさにドキドキしたのを覚えています。
今回の記事では、なぜ日本株が100株単位でしか買えないのか、その理由を調べました。過去の経緯も詳しく調べたので、100株単位になっている理由がわかると思います。
さらに記事後半では、日本株を1株単位で買う方法も解説します。「日本株に投資したいけど高くて手が出せない・・」というひとはぜひ参考にしてみてくださいね。
日本株はなぜ100株単位からしか買えないのか
日本株を100株単位からしか買えなくなったのは、企業ごとにバラバラだった売買単位を統一した結果です。
というのも元々2007年頃までは、日本には8種類の単元株式数がありました。以下の表のとおり、1株~2000株単位までばらばらの単元を各企業が設定していたのです。
単元株式数 | 銘柄数 | 割合 |
---|---|---|
1000 | 1706 | 43.40% |
100 | 1402 | 35.60% |
1 | 690 | 17.50% |
500 | 82 | 2.10% |
10 | 40 | 1.00% |
50 | 13 | 0.30% |
200 | 1 | 0.00% |
2000 | 1 | 0.00% |
会社ごとに単元が違う状況が混乱をまねくとして、2008年から少しずつ単元が統合されていき、2018年10月1日から日本株全体で100株単位に統一されました。
つまり、もともとは会社が好きに単元を決めていたのが統一化され、100株単位になったわけです!
このとき単元が1株でなく100株になったのは、その方がメリットが大きいと判断されたからです。
日本株の単元を100株単位にするメリット・デメリットを考察
日本株の単元を100株単位にするメリットとデメリットを考察したので、まとめて紹介します。
「1株から買えればいいのに・・」と思うひとも多いですが、考察してみると100株にしたのも納得できました。
順にみていきましょう。
メリット
日本株の単元を100株単位にするメリットは以下の2つです。
- 株主管理コストが下がる
- 素人に株を持たせずにすむ
株主管理コストとは、企業が株主を管理するのにかけているコストです。株主1人当たり年間1,000円~2,000円ほどかかると言われています。
つまり単元を1株にすると、1株だけもっている株主にも1,000株もっている株主と同じ管理コストがかかるというわけです。少ない株数しかもっていない株主が多くいると、それだけコストがかかり企業の負担が増えてしまいます。
この株主管理コストを抑えるために、100株単位での取引にしたのだと思います。
また、100株という金額的に大きな単位にしておけば、素人が株を買いにくくなります。素人がもつと株を売られやすくなり、株価の変動が大きくなります。ですが、100株にしておけば素人が買いにくくなるので、株価の変動をある程度抑えられます。つまり、100株単位にして売買のハードルを上げることで、株価を安定させるという狙いがあるわけです。
デメリット
日本株の単元を100株にするデメリットは、投資が一般人に広がらない点です。100株単位にすると、普通の人が気軽に買える金額ではなくなるので、どうしても一般に普及しづらくなるわけです。
実際、一昔前までは「投資=お金持ちがやるもの」というイメージで、素人がやるものではないという認識でしたよね。
単元株制度を廃止して1株単位で買えるように検討中
東京証券取引所では、単元株を1株にする検討が進められています。
その理由は、個人が投資するハードルを下げるためです。1株単位で買えるようにすることで、より少ない金額から投資できますからね。
2025年3月までには方針がかたまる予定で、今後、1株単位での取引が実現するかもしれません。
日本株は現在も1株単位で売買できる
ちなみに知らないひとも多いのですが、現在も「単元未満株売買」を使えば、日本株1株単位で買えます。
株主総会に出る権利はないなどのデメリットはありますが、少額から投資する方法もあるわけです!
ですが、証券会社によっては1株からの取引に対応していないところもあるので、1株単位で買いたい場合は、つかうネット証券を事前に調べておく必要があります。
日本株を1株単位で買える証券会社
主要なネット証券の対応状況は上記の表のとおりです。 楽天証券やSBI証券等のメインのネット証券で1株単位での売買ができます。
日本株を買ってみたいひとは、単元未満株対応のネット証券をつかえば、1株単位で株が買えますよ!
【補足】米国株も1株単位で売買できる
なお、米国株は日本株と違ってもともと1株単位から株が買えます。米国株にも興味があるひとは、以下の記事で買い方を説明しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1株単位で日本株を買う方法
1株単位で日本株を買う方法を楽天証券とSBI証券にわけて紹介します。
買い方が不安なひとは、動画をみながらやってみてください!
楽天証券
特に設定も必要なく、アプリから簡単に買えました!
SBI証券
アプリや公式サイトの注文画面で「S株」にチェックを入れるだけで簡単です!
まとめ 日本株も少額から買える
今回の記事では、なぜ日本株の単元が100株単位なのか、その理由を解説しました。過去の経緯から、100株に落ち着いた背景がわかったのではないでしょうか。
しかも現在は、楽天証券やSBI証券など「単元未満株」に対応している証券会社なら、1株から日本株を買えます。「100株単位だから・・」と諦める必要もありません。
最後に今回の記事の内容をおさらいします。
- 2018年に日本株の売買単位が100株単位に統一された
- 現在、日本株が1株から買えるよう検討・審議中
- 単元未満株対応のネット証券なら今でも1株単位で日本株は買える
日本株を少額から買いたいひとは、ぜひ「単元未満株」で買ってみてくださいね。
ということで、今回の記事は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。