「買ってはいけない高配当株は?」
「危ない高配当株はどんな株なの?」
「買ってもいい配当株の条件が知りたい!」
このような悩みを解決します。
高配当株は魅力的ですが、どんな基準で選ぶべきか迷いますよね。
危ない高配当株を選んでしまうと、株価が下がって損したり、配当がなくなってしまうリスクがあるので注意が必要です。
こんにちは。配当が大好きな投資家です。
安定的に配当がもらえる株を見極めて投資している!
この記事では、買ってはいけない高配当株の特徴をわかりやすく解説するよ。
さらに記事の後半では、買ってもいい高配当株の条件と見つけ方も紹介します。
記事を最後まで読めば、危ない高配当株を避けて、高配当株に投資できますよ!
危険!買ってはいけない高配当株の特徴4つ
買ってはいけない高配当株の特徴は以下の4つです。
- 配当利回りが高すぎる株
- 株価が下落傾向の株
- 配当性向が高すぎる株
- 利益が減っている株
特徴を理解しておけば、回避できるよ!
順番に見ていきましょう!
配当利回りが高すぎる株
まず配当利回りが高すぎる株は、買ってはいけません。
なぜなら、株価が下がった結果、配当利回りが上がっているだけかもしれないからです。
配当利回りとは | 株価に対する年間配当額の割合のこと |
計算式(%) | 1株あたりの年間配当額 ÷ 株価 |
具体的には上の計算式からもわかるように、配当利回りは1株あたりの年間配当額を株価で割って計算されます。なので、配当利回りが高くなっている原因には、配当が増えるか、株価が下がるかの2つしかありません。
このうち株価が下がったことで、配当利回りが上がっている株だと注意が必要です。そんな株に投資してしまうと、ドンドン株価が下がって損してしまいます。
株価が下がる原因の1つは「企業業績の悪化」。
業績が悪くなると、減配や無配になるリスクも高まるよ。
減配とは
配当金額が減ること
無配とは
配当金がなくなること
配当株を選ぶときは、下画面のように配当利回りがどのくらいかをチェックしてからにしましょう。業種にもよりますが、2〜7%が健全な水準といえますよ。
株価が下落傾向の株
株価が下落傾向にある銘柄も警戒が必要です。
なぜなら、高い配当金を得たとしても、株価が下落して、配当金を上回る損失が生じてしまうと、トータルでマイナスになるからです。
たとえば、配当利回りが6%の株を10万円分保有した場合、株価の下落率に応じた1年間の収支は以下のとおりです。株価が大きく下がっていると、株価の下落を配当金だけではカバーできず損しているのがわかるとおもいます。
株価 | 元本 | 配当金 | 株価下落 による損失 | トータル リターン | 収支 |
---|---|---|---|---|---|
−5% | 10万円 | 6,000円 | -5,000円 | +1,000円 | 10万1,000円 |
−10% | 10万円 | 6,000円 | -10,000円 | −4,000円 | 9万6,000円 |
−20% | 10万円 | 6,000円 | -20,000円 | −1万4,000円 | 8万6,000円 |
−30% | 10万円 | 6,000円 | -30,000円 | −2万4,000円 | 7万6,000円 |
高配当株を買うなら、株価が下落トレンドの銘柄には気をつけて!
下のように事前にチェックしましょうね。
配当性向が高すぎる株
配当性向が高すぎる株にも注意が必要です。特に配当性向が100%以上だとかなり危ない株です。
配当性向とは
当期純利益に占める配当金支払額の割合
100%以上になると、利益以上の配当を支払っていることを意味する。
なぜなら配当性向が高すぎる企業は、利益の大半を配当として支払っているので、余力が少ないからです。しかも事業投資がすくなく、将来の成長の可能性も低くなっています。
たとえば利益が同じ100万円の2つの企業(A社、B社)があるとしましょう。A社は配当性向40%、B社は95%です。
A社 | B社 | |
---|---|---|
配当性向 | 40% | 95% |
利益 | 100万円 | 100万円 |
配当金 | 40万円 | 95万円 |
残り | 60万円 | 5万円 |
A社の場合は40万円が配当金として支払われ、残りの60万円は事業への投資や貯蓄に回せます。
一方、B社は95万円を配当として払っているので、自由に使えるお金は5万円しかありません。もし業績悪化や不祥事など、予想できないことが起こった場合には対応できませんよね。
配当性向は50%以下、できるなら30%以下が丁度良い水準です。配当性向が高すぎる株には注意しましょうね。
利益が減っている株
高配当株であっても、利益が減少している場合は注意が必要です。
その理由は、利益が減っていると、配当を払う余裕がなくなるリスクがあるからです。
たとえば、以下のように配当金が変わらず、年々利益が減っている企業には注意が必要ですね。配当金はなかなか下げにくいので、ドンドン余裕が無くなってきます。
年度 | 利益 | 配当金 | 配当性向 |
---|---|---|---|
2018年 | 1,000億円 | 300億円 | 30% |
2019年 | 900億円 | 300億円 | 33% |
2020年 | 800億円 | 300億円 | 37.5% |
2021年 | 700億円 | 300億円 | 42.3% |
2022年 | 600億円 | 300億円 | 50% |
2023年 | 500億円 | 300億円 | 60% |
利益額が下がっていると、配当性向が上がったり、株価が下がっているケースがほとんどなので、他の指標からもわかるかもですね。
下のように着実に利益(1株当たりの利益)を増やし続けている企業を選ぶようにしましょう。
買ってもいい手堅い高配当株の条件と見つけ方
高配当株を見つける際には、配当利回りや成長率などの指標でスクリーニング(絞り込み)して、候補銘柄を絞り込んでから、さらに詳しく調べるのがいいです。
上場している銘柄は数が多すぎて、ゼロから条件に合う株を見つけるのは大変だからね。
スクリーニングツールを使えば、株を探す時間を大幅に減らせるんだ。
ここでは買ってもいい高配当株の条件で、実際に銘柄を絞り込むところまで解説するよ!
手堅い高配当株の条件
買ってもいい手堅い高配当株の条件は、高い配当利回りを持ち、利益もしっかり出している株です。事業の強さや規模をふまえて条件を選びました。
項目 | 条件 | 意味 |
---|---|---|
配当性向 | 50%以下 | 配当余力 |
配当利回り | 2〜7% | 配当効率 |
営業利益率 | 10%以上 | 収益性 |
ROE(自己資本利益率) | 10%以上 | 収益性・資金効率 |
時価総額 | 1,000億円以上 | 事業規模 |
稼いでいる企業は安定した配当が期待でき、減配や無配になるリスクが低いです。
見つけ方
次に条件にあう株をスクリーニングで探していきます。この記事ではmoomooアプリを使って高配当株を見つけていきます。
moomooアプリなら、高配当株を探し出す条件が設定できます。
moomooアプリを使って試しに配当利回り2~7%でスクリーニングしたところ、1109銘柄がヒットしました。ここからさらに絞り込めばOKです。
まとめ リスクの低い高配当株を選ぼう!
今回の記事では、買ってはいけない高配当株の特徴や、買ってもいい高配当株の条件を解説しました。
危ない高配当株を見分けるポイントを理解できたかと思います。
最後にこの記事のポイントをまとめます。
- 配当利回りが高すぎる株や株価が下落している高配当株は避ける
- 配当性向が高すぎる株や利益が減っている高配当株はリスクが高い
- 高配当株を探す際はビジネスの強さ(利益率)や資金効率(ROE)も観る
- スクリーニングツール(moomooアプリ)を使えば効率良く配当株が探せる
危ない高配当株は避けて、安定した配当を出す株を見つけてみてください!
ということで今回の記事は終わりです。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。