
「TLTってどんな債券ETFなの?」
「たぱぞう氏もTLTを購入しているの?」
「TLTのベストな買い時が知りたい!」
このような悩みを解決します。
債券ETFをポートフォリオに入れようと思うとTLTが候補にあがります。ですが「どんなETFなんだろう?」と気になりますよね。



私も債券ETFをポートフォリオに入れるときに「TLT」と「EDV」の2択で迷いました。
結果、TLTをポートフォリオに組み込んでいます!
そこで今回の記事では、TLTがどんな債券ETFなのか、過去の分配金の情報も調べてまとめました。記事後半では、債券ETFの買い時も考察しています。
これからTLTを買おうか悩んでいるひとは、記事を読めばどんなETFかわかるので、あなたが買うかどうかの判断材料になるはずです。ぜひ最後までチェックしてくださいね。
TLT(iシェアーズ 米国国債 20年超ETF)とは
ティッカー | TLT |
---|---|
正式名称 | iシェアーズ 米国国債 20年超ETF |
運営会社 | ブラックロック社 |
指数 | ICE米国国債20年超指数 |
投資対象 | 残存期間が20年以上の米国債 |
債券の償還期間 (デュレーション) | 20年 |
経費率 | 0.15% |
変動 | 大きい |
利回り※ | 4.18% |
配当時期 | 毎月 |
為替ヘッジ | なし |
公式ページ | 詳細 |
TLTはブラックロック社が運営している債券ETFです。TLTについて、知っておいて欲しいポイントは次のとおりです。



上記のポイントを深く知れば、TLTがどんなETFかがわかります!
順にチェックしていきましょう。
投資対象
残存期間 | 割合 |
---|---|
15~20年 | 1.05% |
20年以上 | 98.44% |
キャッシュ、デリバティブ等 | 0.51% |
TLTは残存期間が20年以上の米国債をメインに投資しています。上の表のとおり、20年以上の米国債が98%で、それ以外の投資は2%未満です。



残存期間が長い債券への投資が多いと、それだけ金利の影響を受けやすいので、株価の変動が大きくなりやすい特徴があります!
分配金・利回り
利回り※ | 4.18% |
---|---|
配当時期 | 毎月 |
TLTは毎月分配金を出すタイプのETFです。2025年3月時点で4%くらいの利回りでした。
直近1年間の1口当たりの分配金は下記のとおりです。
分配月 | 1口当たりの分配金 |
---|---|
2025年3月 | 0.289817ドル |
2025年2月 | 0.312282ドル |
2025年1月 | 0.351032ドル |
2024年12月 | 0.325021ドル |
2024年11月 | 0.310541ドル |
2024年10月 | 0.315755ドル |
2024年9月 | 0.312782ドル |
2024年8月 | 0.314856ドル |
2024年7月 | 0.291104ドル |
2024年6月 | 0.308295ドル |
2024年5月 | 0.307743ドル |
2024年4月 | 0.312425ドル |



1口当たりの分配金は約0.3ドルあたりですね!
為替ヘッジ
TLTに為替ヘッジはありません。そのため、ドル安になった場合にはTLTの株価や分配金の価値が下がるリスクがあります。
では「為替ヘッジがあればいいの?」と思うかもしれませんが、実際のところ為替ヘッジがある債券ETFはコストが高いので、リターンが少なくなりやすいです。
例えば、為替ヘッジありの債券ETF「2621」(iシェアーズ 米国債20年超)とTLTをくらべてみると、リターンの差がはっきりとわかります。


為替ヘッジする方法としては、日本円である程度現金をもっておいて、ドルが安くなった時にいつでも買い増せるようにしておくのがいいと思いますね。



為替リスクは確かに怖いですが、リターンが少なくなってはあまり意味がありません。
現金をもってリスクに備えましょう!
たぱぞう氏はTLTをおすすめしてる?
たぱぞう氏はTLTをおすすめしていません。
なぜなら、たぱぞう氏は同じ長期債ETFの「EDV」を購入しているからです。



たぱぞう氏は優良な債券ETFとして「EDV」と「TLT」を挙げていました。
ですが最終的にキャピタルゲインをねらって、変動の大きい「EDV」を買っていましたよ!
たぱぞう氏が買った債券ETF「EDV」の詳細はこちらの記事「【たぱぞう氏推薦】EDV(バンガード超長期米国債ETF)とは?買い時や分配金がいつかを解説」でも解説しています。気になるひとはぜひチェックしてくださいね。


【比較】債券ETF「TLT」と「EDV」の違いは?
たぱぞう氏も比較していた債券ETF「TLT」と「EDV」の違いを下の表にまとめました。
ティッカー | TLT | EDV |
---|---|---|
正式名称 | iシェアーズ 米国国債 20年超ETF | バンガード・超長期米国債ETF (EDV) |
運営会社 | ブラックロック社 | バンガード社 |
指数 | ICE米国国債20年超指数 | ストリップス債20-30年インデックス※1 |
投資対象 | 残存期間が20年以上の米国債 | 残存期間が20~30年の米国財務省証券ストリップス債 (ゼロクーポン債) |
債券の償還期間 (デュレーション) | 20年 | 20~30年 |
経費率 | 0.15% | 0.06% |
変動 | 比較的小 | 比較的大 |
利回り※2 | 4.21% | 4.83% |
配当時期 | 毎月 | 四半期毎 |
為替ヘッジ | なし | なし |
NISAで 投資できるか | ||
公式ページ | 詳細 | 詳細 |
※2:2025年2月10日終値時点での配当利回り
分配金のタイミングはEDVが四半期毎なのに対し、TLTは毎月分配されます。つまりTLTのほうが配当の頻度が高いわけです。
またTLTとEDVは、長期債に投資するETFなので、債券ETFの中でも変動は大きくなります。EDVとTLTを比べると、TLTの方がより償還期間が短い債券への投資が多いので、変動が比較的小さいという特徴がありますね。



あなたが債券ETFに安定性を求めるならEDVよりTLTの方がおすすめ!
一方で大きなキャピタルゲインを狙いたいならEDVのほうが向いています!
さらに実はあまり知られていませんが、NISA枠で買えるかどうかもEDVとTLTの大きな違いです。EDVはNISAの成長投資枠で買えますが、TLTは買えません。NISA枠を使って投資したいなら、「EDV」を選ぶしかないのです。
債券ETFの「EDV」と「TLT」の違いは、こちらの記事「【徹底比較】債券ETF「EDV」「TLT」の違いを解説」でさらに詳しく解説しています。あわせてご覧ください。


TLTのベストな買い時
TLTのベストな買い時は、米国債の金利の利下げがありそうな時です。
なぜかというと、金利が下がりそうなタイミングは、現在すでに発行されている債券の価値があがるので、その結果、債券ETFが値上がるからです。
もっといえば、金利の利下げがあるのは、経済不安が高まっているときに多いので、株が売られて、その受け皿として価格や利回りが安定している債券が買われやすくなります。そのため、景気不安が高まるときには、さらに債券ETFの株価も上がりやすくなるのです。
実際、コロナショックやリーマンショックの時は経済不安が高まり、利下げもあったので、債券が買われて、大きく債券ETFの株価が上がりました。







米国債の金利が下がりそうなときは、債券のETFの株価が上がりやすいと覚えておいてください!
利下げされる前の購入がベストなので、ときどき経済ニュースをチェックする必要がありますね!
TLTは楽天証券で取り扱いあり
TLTは楽天証券で取り扱っています。楽天証券をはじめ、取り扱っている主要なネット証券を調べた結果は下の表のとおりです。
TLTは債券ETFの代表的なETFのひとつなので、ほとんどの証券会社で取り扱いがあります。これから買いたい人もこれなら安心かなと思いますね。



ただしTLTはNISA枠では購入できない点には注意!
利益や分配金には税金がかかると覚えておいてくださいね。
まとめ
今回の記事では、TLTがどんな債券ETFかを紹介しました。
TLTは償還期間の長い債券に投資するので、ほかの債券ETFよりは変動が大きいですが、EDVに比べると比較的変動は小さいとわかったのではないでしょうか。
最後に今回の記事の内容をおさらいします。
- 債券ETF「TLT」の投資先は残存期間20年以上の長期債
- 債券ETF「TLT」は月に1回分配金が支払われる
- 利下げしそうなタイミングがTLTのベストな買い時



TLTは「ある程度の利回りがほしいけど、安定も捨てがたい・・」というひとに向いた債券ETFです。
ただし、NISA枠では買えない点は注意してくださいね!
ということで、今回の記事は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。