「株式数比例配分方式とは?」
「株式数比例配分方式のデメリットは?」
「株式数比例配分方式だと確定申告はいる?」
このような悩みを解決します。
株式数比例配分方式にした方がいいらしいけど、デメリットがないか不安ですよね。
結論、NISAで配当金を受け取るなら株式数比例配分方式一択です。
配当金を非課税で受け取れるからです。
この記事では、株式数比例配分方式のメリット・デメリットについて解説します。
記事の後半では証券会社ごとに、株式数比例配分方式の設定方法を画像つきで説明しています。
最後まで読んでデメリットも知ったうえで、株式数比例配分方式に設定すれば税金で損しませんよ。
株式数比例配分方式とは
株式数比例配分方式とは、証券口座で配当金を受け取る方法です。
ほかには下記2つの配当金の受け取り方法②③があります。
配当の受取方式 | 受取先 |
---|---|
①株式数比例配分方式 | 証券口座で受け取る |
②登録配当金受領口座方式 | 銀行への振り込み |
③配当金受領証方式 | 郵便局などで自分で受け取る |
漢字が多くて分かりにくいですが、配当金を受け取る場所が違うと覚えてくださいね。
株式数比例配分方式のメリット
株式数比例配分方式 のメリットは以下の3つです。
- 確定申告が不要で税金処理が楽
- 受け取り時は勝手に証券口座に入ってくる
- NISA口座で配当が非課税になる
順番に見ていきましょう。
確定申告が不要で税金処理が楽
株式数比例配分方式なら、確定申告も楽になります。
なぜなら、特定口座の源泉徴収ありにしておけば、証券会社側で税金の処理もやってもらえるからです。
配当金の申告をしなくて済むので、面倒な確定申告がなくなるのは嬉しいですよね。
受け取り時は勝手に証券口座に入ってくる
配当金を受け取るときに勝手に証券口座に入ってくるのもメリットの1つ。
なぜなら、銀行や郵便局に行く手間がかからないからです。証券口座に入ったお金をそのまま再投資に回せるのも、手間がなくて楽ですよね。
銀行受け取りや現金受け取りだと、証券口座に入金する手間がありますからね・・。
NISA口座で配当が非課税になる
NISA口座で配当が非課税になるのも大きな魅力です。
ほかの受取方式だと、NISAであっても配当に税金がかかってしまいます。
配当の受取方式 | 受取先 | NISAでの非課税 |
---|---|---|
株式数比例配分方式 | 証券口座で受け取る | |
登録配当金受領口座方式 | 銀行への振り込み | |
配当金受領証方式 | 郵便局などで自分で受け取る |
せっかくの非課税枠なので、配当も非課税で受け取りたいはず。
NISAを使っているなら、株式数比例配分方式一択ですよ!
【盲点】株式数比例配分方式のデメリット
株式数比例配分方式のデメリットは以下の2つが挙げられます。
- 扶養から外れる可能性がある
- 配当金控除の対象外になる
順番に説明します。
扶養から外れる可能性がある
株式数比例配分方式だと扶養から外れる可能性はあります。
特定口座(源泉徴収なし)や一般口座だと自分で確定申告する必要があり、その時の所得が一定額を超えると、控除が使えなくなってしまうからです。
たとえば専業主婦(主夫)が投資で48万円以上の利益を得ると、確定申告をした際に、配偶者控除から外れてしまいます。
扶養から外れる可能性 | |
---|---|
NISA口座 | なし |
特定口座(源泉徴収あり) | なし |
特定口座(源泉徴収なし) | あり |
一般口座 | あり |
NISA口座か特定口座なら確定申告しなくていいので、扶養を外れる心配もありません。
使う証券口座に気をつけてくださいね。
配当金控除の対象外になる
株式数比例配分方式だと配当金控除が使えません。
配当金は確定申告すれば「配当金控除」で二重課税されている分の税金が戻ってくるんですが、株式数比例配分方式だと特定口座内で自動的に損益通算されるので、配当金控除が使えなくなります。
なお元々NISAや特定口座(源泉徴収あり)を使っている人には関係ないデメリットですので安心してくださいね。
配当金の受け取り方法は株式数比例配分方式にすればいい?
配当金の受け取り方は、株式数比例配分方式にすればOKです。
なぜなら大きなデメリットがなく、ほぼすべての投資家にとってメリットが大きいからです。
特にNISAを使っているなら、株式数比例配分方式にしておかないと、配当を非課税で受け取れません。NISAなら株式数比例配分方式が必須になります。
配当の受取方式 | 受取先 | NISAでの非課税 |
---|---|---|
株式数比例配分方式 | 証券口座で受け取る | |
登録配当金受領口座方式 | 銀行への振り込み | |
配当金受領証方式 | 郵便局などで自分で受け取る |
NISAか特定口座(源泉徴収あり)を使っていれば、扶養から外れるデメリットもありません。
各証券会社での設定方法
株式数比例配分方式に設定する方法を、以下の3つの証券会社で見ていきましょう。
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
それぞれ画像付きで丁寧に解説します!
順に見ていきましょう。
楽天証券
楽天証券にログインし、右上の「マイメニュー」をクリックします。そこで「お客様情報の設定・変更」の項目の中にある「申込が必要なお取引」を選択します。
出典:楽天証券
次に配当金受取方法の項目にある変更ボタンをクリックしてください。
出典:楽天証券
「証券口座でのお受取り」を選択します。
出典:楽天証券
最後に注意事項を確認して、取引暗証番号を入力すれば変更できます。
SBI証券
出典:SBI証券
SBI証券にログインしたら、右上の「口座管理」をクリックします。
「お客さま情報設定・変更」のタブを選択し「お取引関連・口座情報」をクリックしてください。「配当金受領サービス」を選べば、該当項目へジャンプします。
「配当金受領サービス」から下の画像のように「変更」をクリックしてください。
出典:SBI証券
株式数比例配分方式を選択し、最後に取引パスワードを入力すれば変更完了です。
出典:SBI証券
マネックス証券
マネックス証券(公式サイト)にログイン後、「保有残高・口座管理」から「お客様情報 確認・変更」を選択します。
出典:マネックス証券
「登録情報照会」の中の「配当金振込情報」を押下し、株式数比例配分方式に設定したら「変更」をクリックしてください。
出典:マネックス証券
最後に取引パスワードを入力すればOKです。これで設定を変更できます。
まとめ NISAなら株式数比例配分方式一択
この記事では株式数比例配分方式のメリット・デメリットを解説しました。
株式数比例配分方式は、大きなデメリットがないとわかったのではないでしょうか。
最後にこの記事の内容をおさらいします。
- 株式数比例配分方式とは、証券口座で配当金を受け取る方式
- 特定口座(源泉徴収あり)にしておけば確定申告がいらない
- 受け取り時は配当金が自動的に証券口座に入ってくる
- NISA口座で受け取る配当が非課税になる
- NISAか特定口座で「源泉徴収あり」にすれば扶養から外れない
どの証券会社も株式数比例配分方式への変更は簡単にできます。違う設定だった人はすぐに変更しておきましょう。
NISAで損しないように株式数比例配分方式に設定してくださいね。
ということで今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。