「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術の内容がさらっとでも知りたいな。バフェットのようにこれから上がる株を見つけたい。」
このような悩みを解決します。
投資本のベストセラーとして有名な名著「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」
今回の記事では、バフェットの投資法がわかるこの名著のエッセンスを解説します。
私は投資をはじめてすぐにこの本を噛り付くように読みました。
本を片手に、エクセルを使って企業分析に真剣に取り組んだんです。
その結果、20代で資産1,500万円超を作るまでに至りました。バフェットの投資法をマネても稼げるとは限りませんが、個人的には絶対に知っておくべき考え方の1つだと思います。
記事を読めば、バフェットの投資ルールの一端がわかり、あなたの投資に活かして資産増やすヒントが得られるはず。ぜひ最後までチェックしてくださいね。
※もしもっと詳しく内容が知りたいなら、私のように実際の本を買って読みこんでみると、新しい発見があると思います。
【要約】億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術
本書の内容で重要なポイントは以下の2点です。
- 消費者独占(コンシューマーモノポリー)企業に投資すべき
- 目先の材料で売り込まれる時こそ買い場
本の中ではほかにも「バフェットが高ROE企業を好む理由」や「理論株価の計算」などあり、どれも役に立つものです。しかし特定の銘柄を企業分析のテーブルに乗せ、そのうえで買い時を見極める投資では、、上記2点が最重要なポイントだと思いました。
それぞれの内容をさらに深堀して解説しますね。
順番に見ていきましょう。
※本書の中では具体的な事例をもちいて解説されていましたが、記事に盛り込むと長くなりすぎてしまうので、大部分をカットしている点はご容赦ください。m(_ _)m
消費者独占(コンシューマーモノポリー)企業に投資すべき
まずバフェットは企業をみるとき、ビジネスモデルや商品から、企業を以下の2種類に分けていました。このうち消費者独占型企業が魅力があるので、こちらに投資すべきだと書いてありました。
種類 | 魅力 | 概要 |
---|---|---|
コモディティ型企業 | 製品やサービスに際立った特徴がない 値段だけが唯一最大の選択基準である事業を行う企業 | |
消費者独占型企業 | 製品やサービスがある種の独占的支配力をもっている ファンダメンタルに優れた事業を有している |
コモディティ型企業
コモディティ型企業の具体例として、バフェットは航空産業や穀物生産、鉄鋼、紙・パルプ、自動車、石油企業などを挙げていました。これらの業界はほとんど同じような商品を作り、最も安い価格を提示できるところが、多くの顧客を獲得できる業界です。
たとえば僕たちがガソリンスタンドを選ぶとき、なにを基準にお店を選ぶか考えてみればわかりやすいと思います。ほとんどの人は値段だけでガソリンスタンドを選ぶはずですよね。
バフェットいわく、コモディティ型企業は終わりなき熾烈な価格競争の結果、利益は限りなく薄くなっていくので、投資を避けるべきとしていました。
消費者独占型企業
消費者独占型企業は、提供する製品やサービスがある種の独占的支配力の地位を築いていて、ファンダメンタルのいい事業を持っている企業です。
バフェットは消費者独占型企業を『有料ブリッジ型企業』とも呼んでいました。
というのも、消費者独占型企業は、消費者がその企業の製品を買わないとなにもできない「独占的地位」にある企業です。例えるなら通行料を支払って渡るしかすべがない橋を持っているようなものなので『有料ブリッジ型企業』とも呼ばれていました。
具体的な企業としては以下のとおり。
- 消費者に選択の余地がない製品を提供する
例) VISAやMasterCardの「クレジットカードシステム」、マイクロソフトのOS「Windows」、ウェブ広告のGoogleなど - 強いブランド力を有している
例)アメリカン・エキスプレス、コカ・コーラなど
とはいえこういった企業を見つけるのが難しいのも本書では理解していました。
そのため本書では消費者独占企業の以下の特徴をまとめて、「特徴にあう会社を投資先に選びましょう」と説明されていました。反対に以下の特徴を持たない会社はコモディティ企業なので、投資するときには注意が必要なのです。
- 消費者独占力を持つと思われる製品・サービスがあるか
- 1株あたり利益(EPS)が力強い増加基調にあるか
- 多額の負債を抱えていないか
- 株主資本利益率(ROE)は十分高いか
- 現状を維持するために、内部留保の大きな割合を再投資する必要があるか
- 内部留保利益を新規事業や自社株買戻しに自由に使えるか
- インフレを価格に転嫁できるか
- 内部留保利益の再投資による利益が、株価上昇につながっているか
※本書の中では、それぞれの特徴を具体例をまじえて説明し、どういった企業を選ぶのがいいのか、それともダメなのかが紹介されていました。
目先の材料で売り込まれる時こそ買い場
バフェットは絶好の買い場には以下の4つのケースがあると語っていました。
- 相場全体の調整や暴落
- 全般的な景気後退
- 個別企業の特殊要因
- 企業の構造変化
つまり個別の企業に関係なく相場全体が大きく下げる場面や、景気悪化や個別企業の特殊要因・事情に伴う悪材料が出て、株価が下がったときが絶好の買い場になるとバフェットは考えているということです。
本書の中では、各ケースで具体的にどんな投資をしたのか、どこに投資したのかが紹介されていました。
個人的には1960年代のアメリカンエクスプレスの業績不振時でも、バフェットはアメリカンエクスプレスの独占的な地位には影響ないとかんがえて、追加の投資をした話が好き!
バフェットの考え方だけでなく、具体的な事例をつかって解説してくれるのが本書のやさしいところだと思いますね。
まとめ 個人投資家なら読むべき本
今回の記事では「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」で私が大切だと感じたポイントをまとめました。
おさらいすると、本書の内容で重要なポイントは以下の2点です。
- 消費者独占(コンシューマーモノポリー)企業に投資すべき
- 目先の材料で売り込まれる時こそ買い場
バフェットは消費者を独占して、一時的に業績が悪化しても、立ち直る力のあるブランド力のある企業に好んで投資を行っています。そして、こういった独占力のある企業の株が売り込まれている絶好の買い場で投資するのが大切だとも強調していました。
私はバフェットの投資ルールを参考に銘柄を選んだうえで、絶好の買い場で買えるように、常にウォッチしています。
ということで今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。