「VOO・VTI・VTの違いは?」
「VOO・VTI・VTの比較が知りたい!」
「VOO・VTI・VTの30年間のチャート比較が知りたい!」
このような悩みを解決します。
こんにちは。投資歴4年の個人投資家です。
バンガード社のETFで分散投資しています!
有名ETFのバンガード社のVOO・VTI・VT。でも3つのETFのうちどれを選べば良いのか、また何を基準に選ベばいいのか悩みますよね。
そこで今回の記事では、VOO・VTI・VTの違いをまとめました。3つのETFを下記の項目で比較した上で、どれを選ぶべきかを解説します。
- 構成国
- 構成銘柄
- 管理費用
- リターン
この記事を読めば、VOO・VTI・VTの違いから、どのETFを選べばいいかがわかります。ぜひ最後までチェックしてくださいね。
【徹底比較】VOO・VTI・VTの違い
バンガード社のETF(VOO・VTI・VT)の違いを、下記4つのポイントで比較しました。
- 構成国
- 構成銘柄
- 管理費用
- リターン
それぞれわかりやすく表でまとめました!
順に紹介していきますね。
投資対象・構成国
VOO・VTI・VTの投資対象は以下のとおりです。VOOとVTIは米国企業、VTは新興国や先進国を含む世界全体に投資するETFになります。
ETF | 投資対象 |
---|---|
VOO | S&P500(米国の大企業500社) |
VTI | 米国市場に上場する企業(ほぼ100%をカバー) |
VT | 新興国を含む世界47カ国 |
具体的な構成国を見てみると、より違いがはっきりわかります。
VOOとVTIは米国への投資が100%なのに対し、VTはイギリスや日本、新興国が組み入れられています。VTは全世界の企業が投資対象なので、世界の成長の恩恵を受けられるわけです。
ちなみに現在のVTでも、米国の割合が60%超なので、米国が中心になっています。
保有銘柄
VOO・VTI・VTの構成銘柄と組み入れ順位は以下のとおりです。
組み入れ順位 | VOO | VTI | VT | |||
---|---|---|---|---|---|---|
企業名 | 比率 | 企業名 | 比率 | 企業名 | 比率 | |
1 | マイクロソフト | 7.2% | マイクロソフト | 6.2% | マイクロソフト | 3.9% |
2 | アップル | 6.2% | アップル | 5.4% | アップル | 3.3% |
3 | エヌビディア | 4.6% | エヌビディア | 3.8% | エヌビディア | 2.4% |
4 | アマゾン | 3.7% | アマゾン | 3.3% | アマゾン | 2.0% |
5 | Facebook (A) | 2.5% | Facebook (A) | 2.2% | Facebook (A) | 1.4% |
6 | アルファベット(A) | 1.9% | アルファベット(A) | 1.7% | アルファベット(A) | 1.0% |
7 | バークシャー(B) | 1.7% | バークシャー(B) | 1.5% | Alphabet (C) | 0.9% |
8 | Alphabet (C) | 1.6% | Alphabet (C) | 1.4% | イーライリリー | 0.8% |
9 | イーライリリー | 1.4% | イーライリリー | 1.3% | バークシャー(B) | 0.8% |
10 | ブロードコム | 1.3% | ブロードコム | 1.2% | ブロードコム | 0.70% |
VOOとVTI、VTの組み入れ上位の銘柄はほぼ同じでした。ですが、VTは米国以外の国の株が入っている分、米国企業の割合が下がっていました。
VTの上位10社もすべて米国!
米国以外の企業でもっとも割合が高かったのは、台湾セミコンダクター(TSMC)でしたよ!
管理費用(信託報酬含む)
VOO・VTI・VTの管理費用(信託報酬を含む)は以下のとおりです。
ETF | 管理費用(含む信託報酬) |
---|---|
VOO | 0.03% |
VTI | 0.03% |
VT | 0.07% |
比較すると、VTが少しだけコストが高くなっていました。とはいえ管理費用に大きな差はありませんけどね。
直近30年のチャート
2010年の設立以降では直近30年の比較ができないので、全米株式と全世界株式の指数を比較します。
全米株式と全世界株式の1994年から2024年の30年間のチャート比較は以下のとおりです。
30年のリターン比較 | |
---|---|
全米株式 | 1084.9% |
全世界株式 | 466.1% |
過去30年の比較では、全世界株式よりも全米株式が高いリターンとなってました。あくまでも過去のリターンなので、未来がどうなるかはわかりませんが、少なくとも米国株式の方が過去の成績はいいわけです。
全米株式は過去30年で1000%以上のリターン!
なお直近5年のリターンでも、VOOやVTIの米国株式に軍配があがっていました。
5年のリターン比較 | |
---|---|
VOO | +101.2% |
VTI | +94.6% |
VT | +68.1% |
【結論】VOO・VTI・VTはどれを選べばいいの?
3つのETF(VOO・VTI・VT)からどれを選ぶかは個人の考え方次第で変わります。
今回の記事では、2つのケースに分けて紹介しますよ!
順に見ていきましょう。
過去の実績からリターンを狙うなら米国(VOOかVTI)
過去の実績からリターンを狙うなら米国(VOOかVTI)がおすすめです。
なぜなら過去30年の比較から、米国株のほうがリターンが高いと証明されているからです。
しかも過去10年、20年でも米国株のほうがリターンが高くなっていました。
過去10年のリターン比較
10年のリターン比較 | |
---|---|
VOO | +236.9% |
VTI | +218.3% |
VT | +101.7% |
過去20年のリターン比較
20年のリターン比較※ | |
---|---|
全米株式 | +363.2% |
全世界株式 | +215.0% |
※過去20年だと、ETFのデータがないため、全米株式と全世界株式のインデックスでの比較を行った。
過去5年~30年の比較から、全世界株式よりも米国株式のほうが高いリターンを実現していました!
リターンが欲しいなら米国株式のほうがいいですね!
※ちなみにVOOとVTIで悩む必要はありません。なぜならリターンや投資先はほぼ同じだからです。こちらの記事「【結論あり】S&P500と全米株式はどっちがいい?」で丁寧に比較しているので、気になるひとはチェックしてみてくださいね。
米国よりも日本や新興国の成長を期待するならVT
米国よりも日本や新興国の成長を期待するなら、VTのほうがおすすめです。
その理由は、全世界に投資するVTなら、米国以外の日本や新興国の割合もある程度あるからです。米国以外の国の成長の恩恵も受けられるんです。
例えば、人口が増えるインドや中国などにも投資したいなら、VTを選ぶという選択肢もありなのです。
米国以外の新興国や日本の今後に期待するならVTですね!
まとめ
この記事では、バンガード社が出す有名ETF(VOO・VTI・VT)の違いを解説しました。
VOO・VTI・VTの違いや過去の実績がわかったのではないでしょうか。
最後にここまでの内容をおさらいします。
- 投資対象はVOO・VTIが米国、VTは全世界
- VOO・VTI・VTの上位構成銘柄は米国株でほぼ同じ
- 管理費用はVOO・VTIが0.03%、VTが0.07%
- リターンを狙うなら米国株(VOOまたはVTI)がおすすめ
- 米国以外の国の成長に期待するならVTがおすすめ
高いリターンを狙うならVOOまたはVTI、米国以外の国の成長を期待するならVTがいいと思います。ぜひ検討してみてください。
どのETFも長期で運用するとより高いリターンが得られます。
あなたが納得して投資できるETFを選んでくださいね。
ということで今回の記事は終わりです。
最後までご覧いただきありがとうございました。