「全世界株式は3地域均等型とオールカントリーどっちがいいんだろう?両者の比較が知りたいな。」
このような悩みを解決します。
こんにちは。投資歴4年の投資家です。
NISAの積立投資で老後に備えています。
NISAで人気の全世界株式。「3地域均等型」と「オールカントリー」のどちらがいいのか、また何を基準に選べばいいのか悩みますよね。
そこで今回の記事では、全世界株式の3地域均等型とオールカントリーの違いをまとめました。両者を下記の項目で比較した上で、どちらを選ぶべきかを解説します。
- 構成国
- 構成銘柄
- 管理費用
- リターン
この記事を読めば、全世界株式の3地域均等型とオールカントリーの違いから、あなたがどちらを選べばいいかがわかります。ぜひ最後までチェックしてくださいね。
全世界株式「3地域均等型」と「オールカントリー」の比較
全世界株式の「3地域均等型」と「オールカントリー」の違いを、下記の4つのポイントで比較しました。
- 構成国
- 構成銘柄
- 管理費用
- リターン
それぞれわかりやすく表でまとめました!
順にみていきましょう。
構成国
3地域均等型とオールカントリーの構成国と組み入れ順位は以下のとおりです。
オールカントリー | 3地域均等型 | |||
---|---|---|---|---|
組み入れ順位 | 国名 | 比率 | 国名 | 比率 |
1 | アメリカ | 62.3% | 日本 | 33.3% |
2 | その他(先進国) | 12.0% | アメリカ | 24.8% |
3 | 日本 | 5.5% | 中国 | 10.0% |
4 | その他(新興国) | 4.2% | その他(新興国) | 7.3% |
5 | イギリス | 3.7% | インド | 5.2% |
6 | 中国 | 3.2% | 台湾 | 4.9% |
7 | フランス | 2.9% | 韓国 | 4.1% |
8 | カナダ | 2.9% | その他(先進国) | 3.8% |
9 | インド | 1.7% | ブラジル | 1.8% |
10 | 台湾 | 1.6% | イギリス | 1.5% |
3地域均等型は、先進国・新興国・日本を同じ割合で組み入れているのが特徴です。特に日本の割合が33.3%ともっとも高くなっています。
一方でオールカントリーは米国が60%超と、米国と先進国が中心の構成となっています。
オールカントリーは60%以上が米国に投資している!
オールカントリーは時代にあわせて割合を柔軟に変えられる仕組みになっていて、いまもっとも勢いがある国の割合が高くなるんですね。
保有銘柄
3地域均等型とオールカントリーの構成銘柄と組み入れ順位は以下のとおりです。
オールカントリー | 3地域均等型 | |||
---|---|---|---|---|
組み入れ順位 | 企業名 | 比率 | 企業名 | 比率 |
1 | アップル | 4.5% | 台湾積体電路製造 | 2.0% |
2 | マイクロソフト | 4.0% | アップル | 1.8% |
3 | アマゾン | 2.1% | マイクロソフト | 1.6% |
4 | エヌビディア | 1.7% | トヨタ自動車 | 1.5% |
5 | アルファベット(A) | 1.5% | テンセント | 1.3% |
6 | メタ | 1.1% | サムスン電子 | 1.2% |
7 | テスラ | 0.9% | ソニー | 0.9% |
8 | ユナイテッドヘルス | 0.8% | アリババ | 0.9% |
9 | アルファベット(C) | 0.8% | アマゾン | 0.8% |
10 | イーライリリー | 0.8% | 三菱UFJ FG | 0.8% |
オールカントリーの構成銘柄のトップ10はすべて米国企業でした。一方で3地域均等型では米国のほかに日本・中国(台湾)・韓国の企業がトップ10にランクインしています。
3地域均等型の1位が台湾の企業で驚きました!
今後アジアの経済がさらに成長すると思うなら、3地域均等型を選ぶのもありですね。
管理費用(信託報酬含む)
3地域均等型とオールカントリーの構成銘柄と組み入れ順位は以下のとおりです。
全世界株式 | 管理費用 (含む信託報酬) |
---|---|
オールカントリー | 0.05775% |
3地域均等型 | 0.05775% |
管理費用は全く同じです。コストの面では違いはありません。
直近のリターン
3地域均等型とオールカントリーの、2018年〜2023年のリターンは以下のとおりです。リターンが高い方を赤文字にしています。
年度 | オールカントリー | 3地域均等型 |
---|---|---|
2018年 | -7.5% | -9.7% |
2019年 | 26.8% | 21.6% |
2020年 | 9.0% | 8.7% |
2021年 | 32.7% | 19.3% |
2022年 | -5.6% | -4.6% |
2023年 | 19.6% | 17.6% |
2022年をのぞいて、3地域均等型よりもオールカントリーの方が高いリターンを実現しています。
特に2021年は、大差でオールカントリーのリターンが大幅に上回っていますね!
リターン的にもオールカントリーが勝つ年が多いんです!
【結論】3地域均等型とオールカントリーはどっちがいい?
3地域均等型よりもオールカントリーの方がおすすめです。
なぜなら運用実績から、オールカントリーの方が高いリターンを実現しているからです。
またオールカントリーは時価総額の高い企業により多く投資をする「時価総額加重平均型」を採用しています。つまり経済が悪い国の企業の割合が下がりやすく、これから経済が発展している国の企業を多く取り入れるシステムになっているのです。
もちろん、新興国や日本がここから盛り上がる可能性はあるので、短期的には「3地域均等型」のほうがリターンが高い可能性は大いにあると思います。
とはいえそういった場合でも、オールカントリー内での新興国や日本株の割合も少しずつ高くなるので、結果的に両者のリターンは近くなると予想できるんです!
時価総額加重平均型のオールカントリーのほうが、世の中の変化に柔軟に対応できる商品ではないかなと!
まとめ
この記事では、全世界株式の「3地域均等型」と「オールカントリー」はどちらがいいかを解説しました。
過去の実績と運用方法から、オールカントリーの方がよりリターンを期待できるとわかったのではないでしょうか。
最後にここまでの内容をおさらいします。
- 3地域均等型は先進国・新興国・日本を同じ割合で組み入れている
- オールカントリーは米国や先進国を中心に構成されている
- オールカントリーは米国企業が60%超と多く含まれている
- 過去リターンはオールカントリーの方が3地域均等型を上回っている
- 時価総額加重平均型のオールカントリーのほうが世界の変化に対応できる
おすすめはオールカントリーですが、今後新興国・日本の経済が大きく発展すると考えているひとは、3地域均等型を選ぶのもありです!
全世界株式を買う際には、利益を非課税にするためにNISA口座で投資するのを忘れないようにしてくださいね!
ということで今回の記事は終わりです。
最後までご覧いただきありがとうございました。