
「TMFってどんなETFか知りたい!」
「TMFはどのくらい分配金がもらえるの?」
「タイミングよくTMFを買いたいから買い時が知りたい!」
このような悩みを解決します。
TMFってどんなETFなのかよくわからないですよね。私もTMFが紹介されているのをみたときは「どんなETFなんだろう?」「配当金はどのくらいもらえるの?」と思いました。
今回の記事では、そんなTMFを知りたいあなた向けに、TMFがどんなETFなのかを解説します。
TMFが気になっているなら、ぜひ記事を最後までチェックして、あなたのポートフォリオに入れるかどうか判断してくださいね。



しかもTMFは2025年以降に買い場がくると、注目を浴びているETFです。
記事を読めば、TMFが注目されている理由もわかりますよ!
TMF(米国債ブル3倍レバレッジETF)とは
正式名称 | Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF (TMF) The Direxion Daily 20+ Year Treasury Bull 3x Shares |
---|---|
運用会社 | Direxion Investments |
設立日 | 2009年4月16日 |
投資対象 | 残存期間が20年以上の米国債 |
ベンチマーク | ICE U.S. Treasury 20+ Year Bond Index |
経費率 | 1.04% |
配当利回り | 約5%(2025年2月時点) |
TMFの概要は上記のとおり。簡単にいうと、TMFはレバレッジ3倍の債権ETF※です。
※目標とする指数(ベンチマーク)の3倍の値動きを目指すETF。例えば、指数(ICE U.S. Treasury 20+ Year Bond Index)が1%上がったらTMFは3%上がる。逆に1%下がったら3%下がるリスクがあります。



TMFは変動が大きな債権ETFだと覚えておけばオッケーです!
仕組み
TMFはデリバティブ取引(金融派生取引)を活用して、米国債の3倍変動するように設定されています。債券の取引をするデイトレーダーに人気の投資対象です。
デリバティブ取引とは
デリバティブ取引とは、先物取引、オプション取引、スワップ取引の総称。価格変動に関して行われる取引。
組み入れ比率
残存年数 | 割合 |
---|---|
27-30年 | 45.42 % |
24-27年 | 30.17 % |
20-24年 | 24.42 % |
TMFは信用格付け「AA(信用力は極めて高く、優れた要素がある)」の債券に100%投資しています。保有する債券の残存年数毎の保有比率は上記のとおりで、残存年数が長い債券をおおく保有しています。



AAの信用できる債券に投資しているので、保有する債券がダメになるリスクはかなり低くなるように設計されています。
分配金の支払いタイミング
TMFは年4回の分配金を出しています。
TMFの分配金の支払い月と利回りは下記のとおりです。
分配月 | 3月、6月、9月、12月 |
---|---|
配当利回り | 約5% (※2025年2月時点) |
直近10回の分配金の実績をみると、少しずつ配当を増やしていました。特に2023年12月の分配金から、急激に増加していて、直近では利回りが約5%となっていました。
Record Date | 権利落ち日 | 支払い日 | 1株当たりの 分配金額(ドル) |
---|---|---|---|
2024年12月23日 | 2024年12月23日 | 2024年12月31日 | 0.5243 |
2024年9月24日 | 2024年9月24日 | 2024年10月1日 | 0.43507 |
2024年6月25日 | 2024年6月25日 | 2024年7月2日 | 0.43495 |
2024年3月20日 | 2024年3月19日 | 2024年3月26日 | 0.31979 |
2023年12月22日 | 2023年12月21日 | 2023年12月29日 | 0.49729 |
2023年9月20日 | 2023年9月19日 | 2023年9月26日 | 0.05015 |
2023年6月22日 | 2023年6月21日 | 2023年6月28日 | 0.04763 |
2023年3月22日 | 2023年3月21日 | 2023年3月28日 | 0.03462 |
2022年12月21日 | 2022年12月20日 | 2022年12月28日 | 0.04709 |
2022年9月21日 | 2022年9月20日 | 2022年9月27日 | 0.03572 |
TMFの株価チャート推移
TMFの株価チャートをみると、現在の株価は最大値から大幅に下落しています。


というのも、TMFの株価は金利の影響を大きく受けます。2020年2月頃のコロナショックで金利引き下げがあった時に、TMFの株価は大きく上がり、最大値(582.95ドル)を記録しました。ですが、その後は金利が上がったため株価は下落し、現在は最大値から10分の1くらいになっています。



TMFは金利の変動の影響をもろに受けるうえに、レバレッジがかかっているので、株価が大きく動きやすいわけですね。
TMFが米国債ETFの投資対象として注目の理由


TMFが米国債ETFの投資対象として注目されています。
その理由は、2025年は金利が下がりそうだからです。TMFは金利が下がり始める局面で株価が大きく上がりやすい特徴があります。2025年が始まってから利下げ期待が高まっているので、「これから債券ETFの価格が上昇するのでは?」とTMFが注目されているわけです。
しかも現在の株価がかなり安くなっているので、気になっている投資家も多くいます。期待と現在の株価を考えると、投資妙味があると感じている投資家も多いわけですね。(実際私も気になって10万円ほどTMFを買いました(笑))
2025年はTMFの
— トラネコ@配当金で生活することが目標です! (@FIRE60028219) December 28, 2024
年になるかもしれません😱!!
配当利回りは5.04%💰✨
誰も話題にしてない今こそ
仕込み時かもしれません😎🔰
⚠️☠️TMFは米国債20年の300%の
パフォーマンスに連動したETFです😎
(3倍レバレッジ⚠️☠️) pic.twitter.com/rPaOOUYqUT
【注意点】TMFは長期保有に向いていない


TMFは長期保有には向いていません。
なんでかというと、金利の動向に大きく左右されるレバレッジETFだからです。経費率も1%超と他のレバレッジなしの債券ETFに比べてかなり高いので、長期で保有するほど利回りが下がってしまう欠点があります。
債権ETFの種類 | レバレッジ | 経費率 |
---|---|---|
TMF | あり | 1.04% |
TLT | なし | 0.15% |
EDV | なし | 0.06% |
長期保有していたら「がんがんコストがかかって大きく下落して大損した・・」なんてケースも十分ありえます。



反対に、買い時さえ見極めれば大きな値上がりだけでなく分配金を得られるメリットもあります。
つまり買い場を見極めたうえで、短期で保有するのが勝ち筋なわけです!
TMFの買い時の見極め方が知りたいなら、こちらの記事「TMFの買い時は?長期保有には向かないので買い場を見極めるべき理由を解説」もぜひチェックしてくださいね。買い時を判断できる指標も紹介しています。


レバレッジなしの米国債ETFなら値動きは穏やか


ここまででTMFのことを知ったうえで、変動が小さい債券ETFに投資したいなら、レバレッジなしの米国債ETFに投資する方法もあります。
レバレッジなしのETFなら変動が小さく、経費率も低いので、TMFよりも長期保有で運用ができるのがいいポイントです。
TMFとほかの債券ETFを比べると下記表のとおり。経費率でみると、レバレッジなしETFなら5分の1以下にまでコストを抑えられます。
債券ETF | TMF | TLT | EDV |
---|---|---|---|
レバレッジ | あり | なし | なし |
指数 | ICE米国国債20年超指数 | ICE米国国債20年超指数 | ストリップス債20-30年インデックス (※表下参照) |
投資対象 | 残存期間が20年以上の米国債 | 残存期間が20年以上の米国債 | 残存期間が20~30年の米国財務省証券ストリップス債 |
経費率 | 1.04% | 0.15% | 0.06% |
変動 | 大 | 比較的小 | 比較的小 |
利回り | 約5% | 4~5% | 4~5% |
配当時期 | 四半期毎 | 毎月 | 四半期毎 |
2025年2月末時点の情報



債券ETFを長期で保有しながら、安定して増やしていきたいなら、変動が小さいレバレッジなしの債券ETFにするほうがいいですよ。
TMFを含む米国債ETFが買える証券会社


TMFを含む米国債ETFが買える証券会社を調べました。結果は下(↓↓↓)の表のとおり。
楽天証券やSBI証券などの主要なネット証券なら、TMFやTLTも含めて米国債ETFの取り扱いがありました。
しかも米国債ETFはNISAの成長投資枠でも買えるので、分配金への税金を抑えられます。できる限り税金を抑えて資産を増やしたいときにはNISAを活用できるのです。



NISAを使えば、取引手数料がかからない証券会社も多いです!
資産のロスを抑えるためにも、NISAの活用もしっかり考えてくださいね。
※NISAをもっとくわしく知りたいひとは、こちらの記事「NISAとは?制度内容やおすすめのネット証券を解説」で解説しているので。ぜひチェックしてくださいね。


まとめ
今回の記事ではTMFがどんな債券ETFなのかを紹介しました。
TMFは変動が大きいレバレッジ債券ETFなので、買い時を見極めるのが大事だとわかったのではないでしょうか。
最後に今回の記事の内容をおさらいします。
- TMFは指数の3倍の値動きを目指したレバレッジ債券ETF
- TMFの分配金を増やしていて、利回りは5%と高め(2025年2月現在)
- 2025年は米国の利下げ期待からTMFが注目されている
- 変動が小さい債券ETFがいいならレバレッジなし型のETFもある



TMFはレバレッジ型のETFなので、変動が大きく損しやすいのもふまえて、投資するかは検討しましょうね。
ということで、今回の記事は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。