この記事では複数の証券会社の口座を開設するメリットを解説します。
おすすめの証券口座や口座の使い分けも紹介しているので、記事を読めば口座選びで迷いません。
複数の証券口座を作るべきか悩みますよね。
どこのネット証券がいいの?と思う方は、ぜひこの記事を見てネット証券の開設を考えてみてくださいね。
複数のネット証券で口座開設するメリット
複数のネット証券で口座開設するメリットは以下のとおりです。
- 手数料の安い条件が選べる
- いろいろなサービス・ツールが使える
- IPOで株が当選する確率が上がる
- システムのダウンに対応できる
- 証券会社が潰れても資産を失わない
複数のネット証券を持っていればリスクに対応できることも!
メリットを順に見ていきましょう。
①手数料の安い条件が選べる
複数のネット証券を使っていれば、もっとも手数料の安い証券会社を使って取引ができます。
なぜなら、複数ある証券口座のなかから、条件の良いところを選べるからです。
たとえば日本株なら、SBI証券と楽天証券では1日の約定金額に関係なく、取引手数料が完全無料です。米国株の場合は取引手数料はほぼ横並びですが、松井証券を使えば為替手数料が無料にできます。
またETFを買いたいなら、各社取引手数料が無料のETFを設定しているので、ETFによって証券会社を選べます。具体的には、SBI ETFセレクションに入っているVTやVOO、VTIに投資したいなら、SBI証券を使えば買付手数料が無料になるんです。
出典:SBI証券
少しでも手数料が安いネット証券を使った方がコストが抑えられていいですよね。
安いところを選ぶためにも複数のネット証券を使うのが間違いありません。
②いろいろなサービス・ツールが使える
お得なサービスや投資ツールが使えるのも、複数のネット証券を使うメリットです。
たとえば松井証券は、銘柄選びや取引タイミングの相談ができる「株の取引相談窓口」を無料で使えます。特に投資初心者にはありがたいサービスです。
出典:松井証券
また銘柄分析なら、moomoo証券の投資アプリやマネックス証券の銘柄スカウターを使えば銘柄分析には困りません。業績の細かなチェックや銘柄のスクリーニングができる有能なアプリなんですよね。
出典:moomoo証券
便利な投資ツールや相談窓口があるネット証券は、持っているだけでもあなたの投資の役に立ちますよ。
③IPOで株が当選する確率が上がる
複数の証券口座を持っていると、IPOで株が当選する確率が上がります。
なぜなら、IPOは証券会社ごとに割り当てがあるので、別々に応募できるからです。
たくさんのネット証券で口座を持っているほど、抽選のチャンスが増えるので、当選する確率がアップします。
IPOに当選する確率は決して高くありません。
1つのIPOにいくつかの証券口座から応募した方が当たりやすいですよ。
④システムのダウンに対応できる
複数の証券口座を複数持っていれば、システムダウンにも対応できます。
特に大きな事件やニュースで売り注文が殺到すると、証券会社のシステムがダウンして取引できないことがあります。そんなときに複数の口座を持っていると対応できるんです。
たとえば2020年のコロナショックでは、いくつかのネット証券のシステムがダウンして取引できない状況になりました。取引する証券会社を1つに絞っていたら、株価暴落の直撃をうけてしまうのはいうまでもありません。
大事なタイミングで株が売り買いできれば大きく資産を減らさないように動けます。
相場が動いたときに、お金を動かすためにも、複数の口座を持っているのは重要なんです。
⑤証券会社が潰れても資産を失わない
証券会社が潰れても資産を守りやすいのも、複数のネット証券を使うメリットです。
証券口座が破綻したときに証券会社からお金が返ってこなかったとしても、日本投資者保護基金が1顧客当たり1,000万円を補償してくれます。なので、複数の証券会社を使って1,000万円を超えないように運用するのがリスク回避として有効なのです。
いくつかの証券口座を持っておくと証券会社が潰れても安心ですね。
※なお証券会社は投資家から預かっている株やお金を、証券会社の資産とは分けて管理するよう義務付けられています。基本的には証券会社が潰れても、そのなかの株や現金は全額返ってくるので安心して大丈夫です。
【目的別】現役投資家おすすめのネット証券
現役投資家である筆者がおすすめするネット証券は以下のとおりです。目的別に紹介します。
目的に合わせて使い分けるのがコツ!
順に見ていきましょう。
手数料が安いネット証券【新NISAで活躍】
日本株の場合の各ネット証券の手数料は下の表のとおりです。100万円まで取引手数料が無料のSBI証券や楽天証券、松井証券を使うのがいいですね。
5万円まで | 10万円まで | 20万円まで | 50万円まで | 100万円まで | |
---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
松井証券 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
楽天証券 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
マネックス証券 | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 |
auカブコム証券 | 99円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 |
米国株の各ネット証券の手数料は以下のようになっています。あまり知られていませんが、moomoo証券が取引手数料と為替手数料で群を抜いています。
証券会社 | 取引手数料 | 為替手数料 | 公式サイト |
---|---|---|---|
moomoo証券 | 0.088% ※上限22米ドル | 無料 | 詳細 |
松井証券 | 0.495% ※上限22米ドル | 無料 | 詳細 |
楽天証券 | 0.495% ※上限22米ドル | 25銭/ドル | 詳細 |
SBI証券 | 0.495% ※上限22米ドル | 25銭/ドル | 詳細 |
マネックス証券 | 0.495% ※上限22米ドル | 25銭/ドル売却時のみ | 詳細 |
auカブコム証券 | 0.495% ※上限22米ドル | 25銭/ドル | 詳細 |
日系のネット証券がいいなら、為替手数料が無料の松井証券がおすすめですね。
投資ツールが凄いネット証券
優秀な投資ツールが使えるネット証券は以下のとおりです。
moomoo証券のアプリには、業績や有名投資家(バフェットやレイダリオ等)の保有銘柄が見れる機能があります。
出典:moomoo証券
「どの銘柄に投資すればいいの?」「有名な投資家の投資先が知りたい!」という人は、無料で使えるのでぜひ使ってみてください。損はありませんよ。
安心の株の取引相談窓口があるネット証券
出典:松井証券
株のことで無料相談したいなら、松井証券がおすすめです。
なぜなら、無料で幅広い投資知識を兼ね備えたアドバイザーが、プロの目線で投資のアドバイスをしてくれるからです。
日本株だけでなく米国株にも対応していて、投資初心者にとって悩みやすい内容を中心に相談にのってくれます。特に投資初心者にうれしいサービスですよね。
- 銘柄の探し方
- 売買の材料探し
- 取引タイミング
「これから投資をはじめるけど、誰かに直接教えて欲しい」という人向けのネット証券なのです。完全無料なのも安心ポイント。
まとめ
このページでは、複数の証券会社の口座を開設するメリットを解説します。
おさらいすると複数の証券会社をつくるメリットは以下のとおりです。
- 手数料の安い条件が選べる
- いろいろなサービス・ツールが使える
- IPOで株が当選する確率が上がる
- システムのダウンに対応できる
- 証券会社が潰れても資産を失わない
ネット証券は、手数料や投資ツールで使い分けるのが間違いありません。
私も数社のネット証券を使い分けています。
ぜひどのネット証券を使ったか教えてくださいね。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。